LINE広告の費用相場と効果アップの秘訣とは?

LINE広告の費用相場と効果アップの秘訣とは?

「LINE広告を検討したいけれど費用相場や期待効果がどれくらいか分からない」とお困りではないでしょうか?

LINE広告は幅広いターゲット層にアプローチでき、高い効果を見込めます。しかし、効果を得るためには費用や運用方法を正しく理解する必要があります。


この記事では、LINE広告の費用相場や課金形態、費用対効果アップの方法までを詳しく解説します。LINE広告の費用相場を理解し、最適な運用方法を見つけられるようになります。

目次

LINE広告の基本と費用相場

LINE広告の基本と費用相場

LINE広告費用相場や効果アップの方法を知るにあたり、まずはLINE広告の基本を押さえておきましょう。

LINE広告とは?

日本国内の月間ユーザー数9,600万人のLINEアプリ内に広告を表示できるサービスです。

ユーザーの利用頻度が高いトーク画面だけでなく、LINE NEWS、LINEマンガなどほとんどの画面に表示できます。

LINEは幅広い層で使われており、年齢や性別、興味関心などで絞って効果的に広告を表示できる点が大きな特徴です。

新規のユーザー獲得やキャンペーンなどの目的で、企業規模や業種に関わらず多く利用されています。

LINE広告のメリット

LINE広告の主なメリットは以下の4点が挙げられます。

詳しくは、以降の見出しで解説していきます。

国内人口の70%以上にリーチできる

国内人口の70%、月間9,600万人にリーチできる点は大きなメリットです。

SNSはLINEしか使わないユーザーが40%以上いるため、他のSNS広告ではリーチできないターゲットにも訴求できます。

 LINEアプリ内のあらゆる画面に配信できる

LINE広告は、ユーザーの使用頻度が高いLINEアプリ内のさまざまな画面に広告を配信でき、高いインプレッション効果が期待できます。

具体的には、以下のような場所に広告を掲載することが可能です。

  • トークリスト
  • LINE NEWS
  • LINE VOOM
  • LINEマンガ
  • LINEクーポン
  • LINEチラシ など

ユーザー属性に応じた高精度のターゲティングができる

年齢、性別、地域、興味関心、スマホのOSなどユーザー属性を絞って配信できるため、自社のターゲットにピンポイントでアプローチすることができます。

出稿費用を柔軟に設定できる

LINE広告は「運用型広告」のため安価からでも始められ、出稿費用を柔軟に調整できます。

例えばクリック課金方式の場合はクリックされない限りは料金が発生しないため、無駄な費用を抑えられます。

さらに運用実績を見ながら随時設定を変更できます。

LINE広告の費用相場は月額30万円×3ヶ月

LINE広告の初期費用は無料です。また、アカウント開設も無料ででき、広告設定やデータ集計ツールも無料で使えます。発生する費用としては、広告配信に対してのみ発生します。

公式サイトでは、配信効果を安定して得るために月額30万円の出稿を3ヶ月以上続けることを推奨しています。

LINE広告は、オークション形式のため予算が少ないとオークションに勝てず、広告が表示されない可能性があるため、十分な予算を確保しておくことが成功の秘訣になります。

LINE広告に向いている商材

LINE広告は、ターゲット層が多く、購入ハードルが低い商材ほど向いていると言われています。

例えば、ゲームやコミックなどのエンタメ系や美容・ファッション系の商材などです。

ユーザーのスキマ時間に訴求することができ、即時購入を期待できます。

LINE広告の課金形態

LINE広告の課金形態

ここまで、LINE広告の概要と費用相場についてお伝えしてきましたが、

ここからは、LINE広告の課金形態について解説します。費用発生のタイミングや最低設定金額が異なるため、注意が必要です。

課金形態特徴費用相場
クリック課金(CPC課金)広告のクリックするごとに発生1クリックあたり40円~200円
インプレッション課金(CPM課金)広告が1,000回表示されるごとに発生1,000回表示あたり400~1,200円
友だち追加課金(CPF課金)LINE公式アカウントを友だちに追加するごとに発生友だち追加1件あたり100~400円ほど
動画視聴課金(CPV課金)動画広告を視聴した回数ごとに費用が発生最低設定価格は3秒再生では1円から

クリック課金(CPC課金)

ユーザーが広告をクリック(タップ)するごとに費用が発生します。

広告が表示されるだけでは費用は発生しないため、広告に興味を持ったユーザーにのみ費用をかけられる点がメリットです。

費用対効果が高く、コンバージョンを重視したい場合に適しています。

費用相場は1クリックあたり40〜200円ほどです。

しかしクリックが増えてもコンバージョンが伴わない場合は顧客獲得単価(CPA)が上がってしまいます。

インプレッション課金(CPM課金)

広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。

コンバージョン目的よりも商品・サービスの認知拡大に効果的です。

クリック課金よりも費用を抑えられ、費用相場は1,000回表示あたり400〜1,200円ほどです。1,000回の表示ごとに費用が固定されるため、クリック率が高いほど費用対効果が向上します。

一方、広告に興味のないユーザーに表示された場合は無駄な費用になります。

ターゲティングの方法や広告の目的を確認した上で利用する必要があります。

友だち追加課金(CPF課金)

広告を経由してユーザーが自社のLINE公式アカウントを友だちに追加するごとに費用が発生します。

自社の商品やサービスに高い興味・関心を持つユーザーを獲得できるため、コンバージョン率を向上させたい場合に適しています。

集めた友だちに対してはその後もアプローチできるため、長期的な関係を築けます。

友だち追加はクリックよりもハードルが高く獲得単価は高くなりがちで、費用相場は友だち追加1件あたり100〜400円ほどです。

動画視聴課金(CPV課金)

ユーザーが動画広告を視聴した回数ごとに費用が発生します。視聴回数のカウント方法は3秒再生や100%再生から選ぶことができます。

動画広告は商品やサービスの内容を詳しく説明でき、ユーザーの購買意欲を高められる点がメリットです。

一方、動画制作には時間と費用がかかるため、成果に繋げられないと顧客獲得単価(CPA)が高くなります。

最低設定価格は3秒再生では1円から、100%再生では2円からで平均的には1回の再生につき5円から20円ほどです。

LINE広告の入札方式

LINE広告の入札方式

LINE広告の入札方法は「自動入札」と「手動入札」があります。

広告掲載はオークション形式のため、入札金額が高い広告が優先的に表示されます。

自動入札

事前に設定した予算やイベント単価内で配信効果を最大化するようにAIが最適な入札額を自動調整する方法です。自動調整のため手間をかけずに精度の高い広告配信を期待できます。

公式サイトでは、特にノウハウが十分でない場合は自動入札が推奨されています。

詳しくは後述の「LINE広告の効果アップの4つのコツ」で解説します。

手動入札

運用担当者があらかじめ設定したクリック単価またはインプレッション単価を基に入札する方法です。配信状況や成果を見ながら随時手動で入札金額を調整できます。

自動入札に比べて最低入札単価が低いため予算を抑えたい場合にも適しています。

反対に、確実なコンバージョンのために入札単価を高める使い方もあります。

自社の目的に合わせて入札金額を詳細にコントロールできる反面、適切な調整には広告運用のノウハウが必要です。

LINE広告の主な配信面と特徴

LINE広告の主な配信面と特徴

LINE広告はLINEアプリのトークリストだけでなく、LINE NEWS、LINE VOOMなどの多様なサービスの画面上に配信できます。

さらに「LINE広告ネットワーク」ではLINE以外のアプリへも配信できます。

トークリスト

LINEアプリで最もユーザーの目に触れるトークリストの最上部に広告を表示できます。

圧倒的なアクティブユーザー数により大規模なプロモーションができます。

LINE NEWS

月間7,700万人以上の高いアクティブユーザー数が特徴です。

ニュースページだけでなく他媒体のアカウントメディア内にも配信でき、新商品のプロモーションとの相性が良いです。

LINE VOOM

月間6,800万人以上のユーザーに向けて動画広告を配信できる点が効果的です。

このうち4,900万人以上が月に1回以上広告に接触しており、外部送客やアプリのダウンロード促進に最適です。

LINEマンガ

4,000万件以上ダウンロードされているマンガアプリ内に広告を表示できます。

若いユーザー層へアピールしたい場合に効果的です。

LINE広告ネットワーク

LINE広告経由でSNS、ニュース・天気、ゲームなどのさまざまなジャンルのサードパーティアプリ(LINE以外のアプリ)へ広告を配信できます。

10,000を超えるサードパーティアプリを通じて月間1.1億人のユーザーにリーチできる点が大きな特徴です。

LINE広告の効果アップの4つのコツ

LINE広告の効果アップの4つのコツ

LINE広告の費用対効果を高める主なコツは以下の4つです。

クリエイティブの質を高める

広告の視覚的要素を担うクリエイティブは費用対効果に大きく影響します。

公式サイトでは、クリエイティブ作成の4つのポイントを紹介しています。

  1. フォーマットは動画と静止画を使い分ける
  2. 最初に目に入る「ビジュアル」にこだわる
  3. タイトルは「自分ごと」として捉えてもらう
  4. 説明文はコンバージョンにつなげるためのポイントをおさえる

動画は静止画に比べて作成工数がかかりますが、多くの情報を伝えられ、ユーザーの注目を集められます。

広告運用と並行して効果検証も欠かせません。

同じ商品やサービスでも、ターゲットに合わせてビジュアルやタイトルを変えたクリエイティブを複数用意して、広告効果のデータを基に効果の高いクリエイティブを追求します。

ここで、高品質なクリエイティブを作れたとしても同じものを使い続けるとユーザーが飽きてしまうため、定期的な更新が必要です。

ターゲティング(配信手法)を最適化する

費用対効果の最大化には、自社の顧客層に合わせた配信方法を選びます。

オーディエンスセグメント配信LINE社が持つ膨大な行動データを基にしたセグメントに対して配信する方法です。ユーザーの年齢、性別、地域、興味関心などを指定して広告を配信できます。
リターゲティング配信過去に自社サイトを訪問したことがあるユーザーに配信する方法です。自社に興味を持っているユーザーの可能性があるため、高い効果を期待できます。
類似配信過去のコンバージョンやアップロードしたユーザー情報に似たユーザーに配信する方法です。新たなユーザーはLINE社が自動的に探してくれます。

さらなる効果向上のためには、配信結果を分析して反応の良いユーザー層を見極め、配信方法を調整します。

自動入札を活用する

設定した予算内でAIが最適な入札金額を設定し、広告運用の工数削減と効果向上を期待できます。

4つの入札戦略があり、自社の予算や目的に合わせて選択します。

イベント単価の上限を設定目標とするコンバージョン単価(CPA)以内でコンバージョン数を最大化するための戦略です。
イベント単価の目標を設定設定したコンバージョン単価の目標値の上下10%を維持しつつ、コンバージョン数を最大化する戦略です。
入札額の上限を設定コンバージョン単価の上限を超えないように入札金額を調整する戦略です。コンバージョン単価を抑えられる反面、配信量が減って機会損失のリスクが高くなります。
単価の上限なしで一日の予算消化を最大化設定した1日の予算消化を重視して入札する戦略です。他の戦略と比較して配信量が最大化されますが、クリック単価やコンバージョン単価が高くなる可能性があります。予算が潤沢で、確実なコンバージョンを狙いたい場合に適しています。

ここで、AIが最適化されるには、40件以上のコンバージョンが必要です。

実績が増えるほどAIの精度も高まるため、運用担当者の工数を抑えつつ継続的な効果向上を期待できます。

広告代理店を活用する

自社にLINE広告運用のノウハウが十分にはない場合は広告代理店への依頼が有効です。

代理店を利用する主なメリットは以下のとおりです。

1. 広告効果の最大化

LINE広告にはさまざまな配信方法があり、最適な設定を導くことは簡単ではありません。

広告代理店は豊富なノウハウを基に最適なクリエイティブ作成や広告戦略ができるため、広告効果を最大化できます。

2. 運用負荷の軽減

LINE広告を始めるにはアカウントの準備からクリエイティブの作成、各種配信設定が必要です。

さらに運用開始後は定期的な効果検証やシステムアップデートといった数多くの作業がありますが、いずれも代理店に依頼できます。

3. 運用ノウハウの獲得

代理店の運用ノウハウを活用することで自社に運用ノウハウを獲得でき、将来的な内製化も目指せるようになります。

代理店への依頼は追加費用がかかりますが、まずは成功体験の獲得を優先することをおすすめします。

公式サイトでは、LINE社により実績を認められた「LINE認定パートナー」を確認できます。

LINE広告の費用事例

LINE広告の費用事例

公式サイト ではさまざまな業界や業種の事例が紹介されており、幅広い企業で効果を挙げていることが分かります。

この記事では2つの事例を取り上げますが、自社の業界や目的、商材に近い事例も参考にすることをおすすめします。

事例1:3カ月でコンバージョン10倍を達成

化粧品・エイジングケアブランド「lujo」(ルジョー)を企画・販売する「株式会社エイチームウェルネス」の事例です。

ブランドの販促のためにLINE広告を活用したところ、3カ月でコンバージョン数が約10倍になるなど高い成果を実現しました。

目的エイジングケアブランドの新規顧客を獲得したい
施策LINE広告の効果を高めるために、さまざまな角度から検証と改善を実施
効果3カ月でコンバージョン数が約10倍他媒体ではリーチできない層を獲得し、他媒体比で約15%高い顧客単価

参考:3カ月でCV10倍を達成したエイチームウェルネスのLINE広告改善テクニック

事例2: 3年で30万人の友だちを集めた

北部九州を中心にホームセンター「グッデイ」を展開している「嘉穂無線ホールディングス株式会社」の事例です。

店舗集客の向上のためにLINE広告やLINE公式アカウントを開始したところ、本格運用から約3年で30万人を超える友だちを集めました。

目的店舗集客の要となるLINE公式アカウントの友だちを増やしたい顧客情報を軸としたマーケティング戦略を強化したい
施策リニューアル店舗近郊の居住ユーザーに、LINE広告の「友だち追加」を配信LINE公式アカウントでユーザーごとに最適化した絞り込み配信を実施
効果広告配信後は店舗の友だち数が2倍以上に増えることも3年弱で友だち数30万人増。短期間での増加ながら低いブロック率を維持

参考:友だちは「高LTVのロイヤルカスタマー」。友だち30万人を集めたグッデイのLINE広告活用

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事では、LINE広告の費用相場や課金形態、費用対効果アップの方法までを詳しく解説してきました。

LINE広告は幅広いターゲット層にアプローチでき、高い効果を見込めます。しかし、効果を得るためには費用や運用方法を正しく理解する必要があります。

今回ご紹介したポイントを押さえてLINE広告を効果的に活用し、ビジネスの成長を目指しましょう。

LINE広告の費用相場と効果アップの秘訣とは?

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