LINE公式アカウントのリッチメニューの設定方法と徹底活用術

LINE公式アカウントのリッチメニューの活用に悩んでいませんか?
「どうやって設定すればいいのか」
「効果を高めるためにはどうすればよいのか」
と頭を抱えることも多いのが現実です。

実は、リッチメニューをうまく活用できればユーザーとの関係性を強められますが、使い方を誤るとユーザーの離反を招く恐れがあります。

ここでは、リッチメニューのステップバイステップでの設定方法に加え、リッチメニューの効果を高めるコツも紹介します。この記事を読み終えていただければ、自信を持ってリッチメニューを設定し、ビジネス成果の最大化につなげることができます。

  • LINE公式のリッチメニューの設定方法が分からない
  • リッチメニューの効果の最大化方法を知りたい!

こんな方におすすめです!

目次

LINE公式アカウントのリッチメニューとは?

LINE公式アカウントのリッチメニューとは、トーク画面の下部に固定表示される大きなメニュー画像のことです。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

「LINE公式アカウントの顔」とも言え、多くの企業で活用されています。リッチメニューを活用すれば、クーポンの送付や自社サイトへの誘導などのさまざまなアクションをユーザーに促せます。リッチメニューをいかに効果的に活用できるかが、集客や販売促進の成功に繋がるといっても過言ではありません。

リッチメニューのメリット

リッチメニューを活用する主なメリットを3つ紹介します。

無料で利用できる

リッチメニューはLINE公式アカウントの無料プランでも使うことができます。旧LINE@では、一部のプランでしか利用できませんでしたが、2019年4月からすべてのプランで利用可能になりました。

便利な機能を無料で使えるため、積極的に活用していきましょう。

高いタップ率を期待できる

リッチメニューはトーク画面内で目立つため、高いタップ率を期待できます。

例えば、自社サイトや予約ページ、クーポンへ誘導したい場合に効果的です。
リッチメニューに魅力的なデザインやキャッチコピーを加えられるとさらに多くのタップを引き出せるため、ぜひ工夫しましょう。

効果的なリッチメニューの作成方法は後述しています。

メッセージ通数を消費しない

LINE公式アカウントでは、プランごとに無料で配信できるメッセージ数が決まっています。ただし、リッチメニューはメッセージ通数を消費しないため、配信コストを気にせずに利用することができます。

配信コストを抑えながらも効果的な運用を行える点が大きなメリットです。

リッチメニューの利用プラン

LINE公式アカウントには複数の料金プランがありますが、リッチメニューは無料プランも含めてどのプランでも利用できます。

コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額費用0円5,000円15,000円
無料メッセージ数(月)200通5,000通30,000通
追加メッセージ料金追加不可追加不可〜3円/通
リッチメニュー有無利用可利用可利用可

無料プランと有料プランの違いは配信できるメッセージの通数や費用のため、リッチメニューの機能に違いはありません。

リッチメニューの画像作成と設定手順

リッチメニューは以下の3ステップで作成します。

  • 【ステップ1】リッチメニューの画像構成を決める
  • 【ステップ2】リッチメニューの画像を作る
  • 【ステップ3】リッチメニューを設定する

【ステップ1】リッチメニューの画像構成を決める

リッチメニューの作成は構成やデザインを考えることから始めます。

具体的な検討項目は以下の2つです。

  • テンプレート(画像構成)を選ぶ
  • エリアごとにアクションを選ぶ

テンプレート(画像構成)を選ぶ

LINE公式アカウントには「大」「小」2つのテンプレートが用意されています。大小の違いは「メニューの高さ」です。大小それぞれで「分割方法」の違いもあり、大は7種類、小は5種類から選べます。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

大きいテンプレートは情報を豊富に表示し、視覚的なインパクトを持たせたい場合におすすめです。小さいテンプレートはトーク画面を圧迫せずにバランスよく表示したい場合におすすめです。

エリアごとにアクションを選ぶ

テンプレートで分割されているエリアごとに、ユーザーがタップした際のアクションを以下の5つから選びます。

アクション説明
リンク指定したリンク先のページへ遷移します。
クーポン支払い時の割引に使えるようなLINEクーポンを表示します。
テキスト事前に決めたテキストメッセージを送ります。自動応答メッセージと組み合わせることが多いです。
ショップカード会計時に会員証として使えるLINEショップカードを表示します。
設定しないタップしても何も起こりません。

【ステップ2】リッチメニューの画像を作る

リッチメニューの設定自体は簡単ですが、ユーザーにタップしてもらえるかどうかは画像のクオリティが大きく影響します。

ここでは、リッチメニューの主な画像作成方法を3つ紹介します。

  • LINE公式の「イメージメーカー」で自作する
  • 各種のデザインツールで自作する
  • 外部のデザイナーに依頼する

LINE公式の「イメージメーカー」で自作する

LINE公式アカウントには、誰でも簡単にリッチメニュー画像を作れる「イメージメーカー」があります。

作成手順は以下のとおりです。

1. LINE公式アカウントの管理画面にログインし、「ホーム」>「トークルーム管理」>「リッチメニュー」>「作成」と進みます。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

2. テンプレート項目の「選択」をクリックし、【ステップ1】で決めたテンプレートを選びます。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

3. 画像項目の「設定」をクリックすると「画像を設定」画面が表示されます。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

画像の作成方法は以下の2通りがあり、順番に紹介します。

  • 事前に用意した画像を使う
  • LINE公式の画像作成ツール「イメージメーカー」で作る
【方法1】 事前に用意した画像を使う

a. デザインツールを使うなどして、リッチメニュー用の画像を事前に作ります。
画像サイズはテンプレートに応じて以下6パターンのいずれかに合わせます。

b. 「背景全体の画像をアップロード」をクリックし、アップロードする画像を選びます。

【方法2】LINE公式の画像作成ツール「イメージメーカー」で作る

a. 「エリアごとに画像を作成」をクリックします。

b. 画像作成ツール「イメージメーカー」が表示され、このツールでリッチメニューの各エリアの画像を作成します。

引用:画像を作成する|LINEヤフー for Business

画面の左側にはプレビュー画面が表示されます。画像を作成したいエリアを選択すると、画面の右側で編集できるようになります。編集画面では、テキストの追加や調整、画像のアップロードや調整、背景色の設定などができます。

「アイコン追加」をクリックすると、LINE公式アカウントが用意した便利なアイコンを使え、色や位置の変更、枠線の設定、塗りつぶしなどもできます。

引用:画像を作成する|LINEヤフー for Business

c. 選択したエリアの画像を作成できたら、同様の手順で残りのエリアの画像も作成します。

d. すべてのエリアの画像が完成したら「適用」をクリックして、リッチメニューの画像作成は完了です。

各種のデザインツールで自作する

デザインツールは有料・無料含めて各社より提供されています。使い慣れたツールがある場合はそちらで作成したものをリッチメニュー画像としてアップロードできます。この記事では各ツールの使用方法は割愛しますが、よく使われている無料デザインツールは以下のとおりです。

  • Canva
  • Inkscape
  • Pixlr

外部のデザイナーに依頼する

デザイナーが社内にいない、デザインに自信がない、よりクオリティの高いリッチメニューを作りたいという場合は、外部の専門業者に依頼することもおすすめです。

例えば、ココナラやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを利用すれば比較的安価に作成できる場合もあります。

ただし、品質にはバラツキがあるためデザイナー選びは慎重に行いましょう。ある程度の予算をかけられる場合はリッチメニュー作成代行サービスも選択肢に入ります。代行サービスであれば高い品質や迅速さを期待できます。

ここで、外部に依頼する場合は画像変更が必要になった場合に追加費用がかかる可能性があるため、契約前に確認しておきましょう。

【ステップ3】リッチメニューを設定する

画像を用意できたら最後にリッチメニューを設定します。リッチメニューの設定はWeb版とアプリ版のどちらでもでき、基本的な流れも同じです。

それぞれ順番に紹介します。

Web版での設定手順

1. LINE公式アカウントの管理画面にログインし、「ホーム」>「リッチメニュー」の順に進み、画面右上の「作成」をクリックします。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

2. 管理用のタイトルやリッチメニューの表示期間などを設定します。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

項目説明
タイトル管理用のタイトルを入力します。ユーザーには表示されないため、
自身が管理しやすいように日付やナンバリングするとよいでしょう。
表示期間リッチメニューを表示させる期間を入力します。無期限設定はできません。
長期間表示させたい場合は長めの期間を設定し、
一時的なキャンペーンの場合はその期間に合わせて設定します。
メニューバーのテキストリッチメニューの下に設置された「メニューバー」に表示するテキストを入力します。
引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business
初期設定は「メニュー」ですが、リッチメニューの用途に合う文言への変更をおすすめします。
メニューの
デフォルト表示
「表示する」か「表示しない」を選択します。
「表示する」にすると、ユーザーがトーク画面を開いた時にリッチメニューも表示します。
「表示しない」にすると、ユーザーがトーク画面を開いた時はメニューバーだけを表示し、
メニューバーがタップされた時にリッチメニューを表示します。

3. リッチメニューに表示する内容を設定します。

項目説明
テンプレート【ステップ1】で決めたテンプレートを選択します。
画像【ステップ2】のとおり、事前に作成した画像をアップロードするか、LINE公式の画像作成ツール「イメージメーカー」で新規に作成します。
アクションリッチメニューのエリアごとに、【ステップ1】で決めたアクション(リンク、クーポン、テキスト、ショップカード、設定しない)を設定します。

アプリ版での設定手順

1. ホーム画面から「リッチメニュー」を選択し、「作成」をタップします。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

2. 「テンプレートを選択」をタップし、あらかじめ決めておいたテンプレートを選びます。

3. 「背景画像をアップロード」または「デフォルト画像を選択」をタップし、テンプレートの構成に合った背景画像を設定します。

アップロードできる形式とサイズは以下の通りです。

  • ファイル形式 :JPG、JPEG、PNG
  • ファイルサイズ:1MB以下
  • 画像サイズ  :2500px × 1686px、2500px × 843px

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

4. エリアごとに、あらかじめ決めておいたアクション(リンク、クーポン、テキスト、ショップカード、設定しない)を設定します。

ここで、「リンク」か「クーポン」を設定した場合は、端末の音声読み上げに使用される20文字以内のアクションラベルを設定する必要があります。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

5. リッチメニューに表示する内容を設定します。

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

項目説明
タイトル管理用のタイトルを入力します。ユーザーには表示されないため、
自身が管理しやすいように日付やナンバリングするとよいでしょう。
表示期間リッチメニューを表示させる期間を入力します。無期限設定はできません。
長期間表示させたい場合は長めの期間を設定し、
一時的なキャンペーンの場合はその期間に合わせて設定します。
メニューバーのテキストリッチメニューの下に設置された「メニューバー」に表示するテキストを入力します。
引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business
初期設定は「メニュー」ですが、リッチメニューの用途に合う文言への変更をおすすめします。
メニューのデフォルト表示「表示する」か「表示しない」を選択します。
「表示する」にすると、ユーザーがトーク画面を開いた時にリッチメニューも表示します。
「表示しない」にすると、ユーザーがトーク画面を開いた時はメニューバーだけを表示し、
メニューバーがタップされた時にリッチメニューを表示します。

6. 一時保存したい場合は「待機中リストに保存」をタップします。

7. すべての設定が完了したら「保存」をタップします。
設定した表示期間内の場合にはユーザーのトーク画面に表示されるようになります。

リッチメニューの効果を最大化するコツ

ここからは、リッチメニューの効果を高めるコツを5つ紹介します。

Point1:売り上げにつながる情報の載せる

LINE公式アカウントに登録したユーザーは興味・関心が高い可能性があり、有益な情報を載せることでさらなる集客や売上を見込めます。

リッチメニューの高い訴求力を活かして、自社の目的に沿って以下のような情報を載せると良いでしょう。

  • キャンペーンやイベント情報
  • 新商品や新サービスの案内
  • クーポン情報
  • ECサイトやショップカードへの誘導
  • 予約、申込み
  • 問い合わせ

Point2:ユーザーが知りたい情報を載せる

売上に直結しない情報であっても、ユーザーが知りたい情報にすぐにアクセスできることはユーザーの興味関心の維持に大切です。

例えば、高齢層はホームページでの情報収集、若年層はSNSでの情報収集の傾向があるため、自社が扱う商品やサービスのターゲット層に合わせて設定しましょう。

また、ユーザーに生じた疑問を速やかに解消できることも関係維持には大切なので用意しておきましょう。

  • ホームページへのリンク
  • 各種SNS、ブログへのリンク
  • 営業時間、アクセス方法
  • お問い合わせ、よくある質問(FAQ)

Point3:ユーザーがクリックしたくなるデザインにする

リッチメニューはトーク画面の中でも目立つ存在のため、デザインの良し悪しがタップ率に影響します。

例えば以下のような工夫が挙げられます。

  • 画像のデザインにボタンのようなデザインを取り入れてタップ可能であることを示す。
  • 「クーポンを表示する」などのように、タップした後の動作やメリットを簡潔なテキストで訴求する。
  • ユーザーの視線移動に合わせて、リッチメニューの左側に各種の情報を載せ、右側に申込みや購入など売上に繋がる情報を載せる。

Point4:状況に合わせてメニューを出し分ける

リッチメニューは複数作成して、キャンペーンやイベントに合わせてメニューを出し分けられます。

各コンテンツの内容を変更することなく素早くリッチメニューの表示を切り替えられるため、事前に複数用意しておくことをおすすめします。

リッチメニューの表示設定の「表示期間」によって、キャンペーン中はキャンペーン用のリッチメニューに自動で切り替え、キャンペーンが終わったら通常のリッチメニューに戻すことができます。

さらに、「メニューのデフォルト表示」設定と組み合わせれば、キャンペーン期間のみリッチメニューをデフォルト表示させることもできます。

リッチメニューの表示有無や掲載内容を工夫して、メリハリのあるリッチメニューを作りましょう。

Point5:ユーザーの反応に合わせて改善する

リッチメニューを作る際、最初から最適なデザインや構成を考えることは簡単ではありません。

そのため、複数の候補を用意して、ユーザーの反応に合わせてより良いものを選ぶ工夫をしましょう。また、最適なデザインや構成を選べたとしても、ユーザーニーズは常に変化するため定期的に行う必要もあります。

例えば、リッチメニューの分析機能ではリッチメニューのタップ率を確認できます。

前述の通りリッチメニューは複数用意して期間によって出し分けができるため、一定期間ごとに表示を変えてタップ率を比較すれば、どのデザインや構成が良いかが分かります。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
この記事では、リッチメニューのステップバイステップでの設定方法に加え、リッチメニューの効果を高めるコツも紹介してきました。

「LINE公式アカウントの顔」とも言え、多くの企業で活用されています。リッチメニューを活用すれば、クーポンの送付や自社サイトへの誘導などのさまざまなアクションをユーザーに促せことが可能です。

自信を持ってリッチメニューを設定し、ビジネス成果の最大化につなげることができます。この記事で紹介したポイントを押さえて、LINE公式アカウントのリッチメニューを効果的に活用し、ビジネスの成果を最大化しましょう。

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